このガイドが役立つ方
Instagramの写真投稿、Xの告知、TikTokの説明文などを日本語で書く個人クリエイター、店舗担当者、ブランドのSNS運用担当者向けです。翻訳調の文章やAIで作った下書きを、読者との距離に合った自然な口調へ整えたい方にも役立ちます。
1. カジュアルさは、読者との距離から決める
自然な日本語のキャプションは、くだけた言葉を多く入れれば完成するものではありません。個人の日常投稿なら「今日はここでひと休み」でも、店舗から初めて来るお客さまに伝えるなら「お散歩の途中に、ひと休みしませんか」のほうが合う場合があります。まず、誰が誰に話す投稿なのかを決め、普段の投稿と語尾をそろえましょう。
「です・ます」を全部なくす必要はありません。「新しいマグが届きました。朝のコーヒーがちょっと楽しみです」のように、丁寧語でも十分に親しみは出せます。反対に、「だよ!」「絶対見て!」を急に加えると、いつもの発信との違いが目立ちます。若者言葉、方言、流行の言い回しも、本人が普段使わないなら無理に足さないほうが自然です。
編集では、「魅力的なひとときをお楽しみください」のような広い表現を、元の情報にある具体物や行動へ置き換えます。ただし、写真に写っているだけの飲み物を「甘さ控えめ」と評価したり、使っていない商品に「毎日愛用」と書いたりしてはいけません。自然さのために、投稿者の体験や感情を作らないことが基本です。
2. 冒頭・改行・絵文字を、投稿の役割に合わせる
冒頭には、その投稿を読む理由になる情報を置きます。イベントなら内容と日付、商品紹介なら商品名と伝えたい特徴、日常の写真なら場面が分かる短い一言が候補です。「皆さまに素敵なお知らせがあります」という前置きより、「4月18日は、焼き菓子の販売会です」のほうが用件をつかみやすくなります。ただし、実際の開催日が原稿と一致していることが前提です。
Instagramでは、写真の補足と販売情報を段落で分けると確認しやすくなります。Xでは、利用環境に応じた文字数制限を投稿画面で確認し、重複する説明から削ります。TikTokでは、動画内の字幕と同じ文を並べるだけでなく、材料や参加条件など、見終わった人が必要とする情報を補いましょう。冒頭の表示範囲やリンクの扱いは投稿形式によって異なるため、公開前のプレビューで確認します。
改行は一語ごとではなく、話題の切れ目に入れます。絵文字は雰囲気を補うために使い、締切や注意事項の代わりにはしません。ハッシュタグは商品名、場所、投稿テーマなど、内容と関係するものを選びます。数を増やせば反応が伸びるとは限りません。最後の呼びかけも、「保存・コメント・シェアをお願いします」と詰め込まず、投稿の目的に合う行動を一つ選ぶと押しつけがましさを抑えられます。
3. Humanizelyには、変えてよい表現と守る事実を分けて渡す
下書きを整える前に、変更しない情報を整理します。商品名、価格、税込・税別、サイズ、日時、数量、予約方法、対象条件は、そのまま照合できる形で残しましょう。人物紹介なら役職や実績、受賞名、達成年なども同様です。引用は引用部分と出典を対応させ、他人の発言を投稿者自身の体験へ変えないようにします。
編集方針は、「店舗の公式投稿。初めて読む人にも親しみやすい丁寧語。日付、価格、寸法は変更しない。絵文字は必要な場合だけ。原稿にない使用感や人気の表現は足さない」のように具体化できます。Humanizelyで日本語を扱う場合も、カジュアルな方向性だけに任せず、こうした条件を基準に出力を選び、必要なら手直ししてください。Humanizelyは日本語を含む15言語に対応していますが、地域の呼び名やブランド固有の口調まで自動的に正しいとは限りません。
仕上げでは、元原稿と編集後の文章を並べて事実を確認します。「数量限定」が「残りわずか」になっていないか、「予約受付」が「販売開始」になっていないかも重要です。広告や商品提供に関する表示は、自然な文章にするために削る対象ではありません。適用される法令と各サービスの規定を確認し、必要な表示を読み手に分かる位置に残しましょう。最後に写真や動画と照らし合わせ、リンク先と投稿画面も確認してから公開します。